「部下のマネジメント」は究極のムダである 1人だけで仕事をする構造作りが重要だ

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塩野:個人でやろうとすると、ちゃんと契約してくれないとかのアクシデントが起こりそうですが、それはなかったんですか。

米倉:狙っていたのは、もともと僕を知っている人、大企業ではないこと。あとは開発会社を狙っていました。開発力はあるけれど、何をすればわからない会社とかですね。

塩野:受託を主な業務とする会社ですね。

米倉:僕はパソコンの流行をモバイルに持ってくると売れると思っていたんですね。その発想をする人が少なかったんですよ。

「萌え」コンテンツを日本一早く携帯に導入

米倉千貴(よねくら かずたか)/オルツ代表取締役。大学在学中から、メディアドゥに参加。2001年メディアドゥ取締役に就任。2004年に独立。2014年未来少年を年商15億円まで成長させた後に全事業をバイアウト。同年11月にal+(オルツ)を創業。「パーソナルAI」のジャンルで革新的な提案を行い、人工知能の明日を担う存在として注目されている

塩野:パソコンとガラケーがまだ分断されていた時代ですよね。

米倉:感覚的には、アメリカの流行が10年後に日本で流行るといわれていて、それと同じだろうと。PCから3年遅れが携帯だと思っていました。

塩野:CPUやメモリの問題もあって、ガラケーはまだまだ弱かった。

米倉:そこで、パソコンで流行っているランキングのものを上から潰していきました。それが、一作目からヒットしました。

塩野:それはどんなものでしょう。

米倉:ハッキリ覚えていませんが、着うた、着メロ、待ち受け、ゲーム、占いもやっていました。流行していたものを片っ端から手をつけた感じですが、一番ヒットしたのが、「萌え」。携帯電話のコンテンツで初めて「萌え」を導入したのが僕だったんです。

塩野:PCで美少女ゲームと呼ばれたジャンルですか?

米倉:そうです。それが当時、携帯だと容量の問題で画像もしょぼくてできないと考えられていて、そこで作ったのがサーバー側にデータを置いて通信して画像を送るモデル。いまや当たり前ですが、昔はそれができなかった。それをサーバーサイドに画像を取りにいけば、常時つながっているからパケット代はかかりますがリッチなコンテンツが作れる。パケット料はユーザーが払ってくれるからいいよと(笑)。

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