しかし、それからが、長かった。「コンセプトは決まりましたが、従来からのミネラル・ウォーターの世界観に縛られているのは、開発チームの私たちでした。」
販売の前年の秋、日本コカ・コーラでは、販売を手掛ける日本全国のボトラー各社を呼んで、新製品発表会をする。その壇上で発表者が掲げたPETボトルには、無地のラベルが貼られていた。ブランド名すらない。デザインも何も決まっていなかった。

会場中からは「疑念の視線」が集まった。「どうしようかと思いました・・・発表できるものが、容器以外ほとんどなかったわけですから」
しかし、次の瞬間、壇上で発表者がPETボトルを手でぎゅっと絞ってみせると、会場からは歓声があがった。「エコを目に見えるアクションに落とし込む“エコの可視化”に成功したと、自信を持つことができました」
とはいえ、発表会にブランド名すら決まっていないのは異例のこと。「完全に煮詰まっていました。どういったブランドにしたいのかを再度確認するため、ワークショップを開き、一からみんなで話し合うことにしました」ワークショップを開いたのは年の瀬の08年12月24日、クリスマスイブも話し合いについやした。しかし、それでも決まることはなかった。
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