成果を出す人は「ムダな問題意識」を持たない 「ミニマル思考」でストレスから身を守れ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「いりません。結構です」

営業や販売、テレアポの仕事は断られることのほうが多いものです。しかしここで、相手の言葉の裏にある意図を憶測で補ってしまう人がいます。

(おまえの話なんか聞きたくないよ)

(変なモノ売りつけに来やがって)

(今度来たら、警察呼ぶわよ!)

実際にはそんなこと言われていないのに「そう思われているんじゃないか」と勝手に想像し、1人で罪悪感と屈辱感を背負ってしまうのです。こうなると一度断られた訪問先には怖くて二度と行けません。これが営業や訪問販売で心が折れてしまう人の思考回路です。

営業の達人の共通点

これに対して、いわゆる営業の達人たちには共通点があります。それは「相手の言葉を文字通りにしか受け取らない」という単純思考。「いらない」というのは「いまは必要ない」という説明であって、自分に対する否定ではないのです。次に訪問したら事情が変わっていて買ってくれるかもしれません。だからケロッとして何度でも訪問できるのです。

相手の言葉に「自分への否定」を感じてしまうのは営業職に限りません。

「この部分、こういう問題があるので訂正してください」

書類でも作品でもサービスでも、上司やクライアントから修正・訂正を求められることはよくあります。理由が自分のミスのこともあれば、先方の事情ということもあるでしょう。しかしここでも相手の意図を憶測で補ってしまう人がいます。

(君には失望したよ)

(こんなこともできないなんて)

(次はもう仕事回さないから)

いえいえ、言われた事実はあくまでも「直してほしい」という「要望、リクエスト」だけです。それをわざわざ「自分への批判」と曲解していたら修正作業に集中できません。

次ページ「クレーム」ではなく「リクエスト」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事