物価目標2%達成なら、銀行は大ピンチ 国債価格が下落すればメガバンクの含み損は2兆円超

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その恩恵を最も享受しているのが、ゆうちょ銀行です。ゆうちょ銀行は、平成24年3月末の時点で約144兆9000億円の国債を保有しており、それは全資産の約74%を占めています。これは満期まで持つことを想定していますから、金利が0.8%と考えますと、年間約1兆2000億円もの金利収入を得られる上、安全確実であるというわけです。

国債を短期売買する場合、価格変動リスクが伴う

しかし、先ほども少し触れましたが、国債を売買する場合は、価格変動リスクがあります。満期まで持てば問題ないのですが、銀行は保有する国債のかなりの部分を短期売買して利益を上げているため、そのリスクを考えなければなりません。ここで、国債とその価格変動の仕組みについて簡単にご説明します。

国債は、発行目的や償還期間によって、様々に分類されています。例えば、発行目的別の分類ですと、歳入を賄うために発行される国債は「普通国債」と呼ばれており、この中でも道路や建物などの建設のために発行されるものは「建設国債」、歳入不足を補填するために発行されるものは「赤字国債」と言います。償還期間別の分類ですと、10年物の「長期国債」、60日間という短い期間の「政府短期証券」などがありますが、最も多く取引されているのは10年物の「長期国債」です。

また、国債のほとんどが利付国債ですので、ここでは利付国債だということを前提に話を進めます。利付国債とは、半年ごとに利息が支払われる国債のことです。この支払われる利息のことを「クーポン」と呼びます。その名の通り、国債に利息を受け取るためのクーポン券がついていて、10年物国債でしたら年2回×10年=20枚のクーポンがついているのです。

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