文章のプロは「音声入力機能」でここまでやる 論理的に話す訓練も、長文執筆も簡単に!
音声入力機能は、iPhone 、Androidのスマートフォンのどちらでも利用可能です。長い文章を入力する場合には、iPhoneのSiriの音声認識機能が便利です。5分でも10分でも良いので、あることをスマートフォンに向かって話し、その内容を見て、どこが足りないのかを考えます。そうすれば、プレゼンテーション能力を高める訓練になります。
スマホで自分との対話をしてみる
われわれの頭の中には、さまざまなアイデアや考えがありますが、それらは曖昧模糊(あいまいもこ)としていて、捕まえにくいものです。しかし音声入力機能を用いてそれらを文章の形に表わすと、頭の中に何があるかが、目に見える形ではっきり分かります。つまり、「頭の中の見える化」を実現できるのです。
まずは、文章化することによって、その内容についてどの程度の分量の考えを持っているかを把握しましょう。5分間話せる内容を持っているのか、あるいは求められれば1時間でも話せるのか。それとも、1分も話せないのか? それを把握しておくのは大変重要なことです。
文字化することによって分かるのは、分量だけではありません。考えが論理的でないとか、説得的でないと分かることもあります。論述の順序が間違っていることもあります。独りよがり、思い込み、偏見もあります。都合の良いことだけを述べている、客観的に見れば当然ありうる疑問に対して何も答えていないこともあるのです。
頭の中にある考えは、普通はそれほど整理されていません。例えば、インタビューを文字起こしすると、そのままで原稿にならないのは、このためです。文字にしてみれば、他人のものとして見ることができます。自分の頭の中を、あたかも他人が見るようにのぞくことができるのです。これは、自分自身との対話です。それによって、自分の考えの問題点を知ることができます。
それらが分かれば、足りない部分の改良に全力を投入すれば良いわけです。これが、音声入力機能の大きな利点です。
さて、実際にどうやって日常で使うか。具体的な事例でご説明しましょう。
私は週に3本の連載原稿を書いていますが、実はすべてiPhoneの音声入力を利用しています。
まずは、テーマを決め、思いついたことをiPhoneにダウンロードしたGoogleドキュメントアプリに音声入力しています。机に向かわずとも街や公園を散歩している最中や、家の中を歩き回りながら、執筆するようになりました。歩いているときのほうが足が刺激され、それによって脳の神経が刺激されるという効果もあります。
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