ユニークなアイデアを生み出す社内提案制度
未来工業は「日本一“社員”が幸せな楽園企業」として有名だが、その本社内を歩くと、「ユニークなアイデア」がいろいろと発見できる。
すぐ目につくのは、社員の名札が付けられた「蛍光灯の引きひも式スイッチ」や、玄関の「タクシー待ちのお客様用椅子(タクシー会社の電話番号付き)」。
以前から同社では、蛍光灯に引きひもを取りつけ、席を離れるたびに個々人が頭上の蛍光灯を消さなければいけないルールになっている。創業者の故・山田昭男氏のアイデアだが、「電気代の節約より、社員のコスト意識を高めるのが主な目的」と山田氏が話していたのは、以前も紹介したとおりだ。
ある社員は、その引きひもに「社員の名札」をつけて、コスト削減への当事者意識を高めることを提案。なおかつ、「その名札は同社製品の識別札(タグ)を使い回す」というアイデアだったために、会社側から採用された。
先の「タクシー待ちお客様用椅子」も、「名札付き蛍光灯スイッチ」同様に、社員が発案したもの。その他、電話当番と連動したユニークな「業務ローテーション表」も社員のアイデアで、同じく社内提案制度から生まれている。
今回は、そうした未来工業の「ユニークさを生み出す原点」である社内提案制度について紹介したい。
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