日本初!?「楽園とドケチ」が共存する企業
「楽園」と「ドケチ」――まったく異なる2つの顔を持つのが、岐阜県の電気・資材設備メーカーの未来工業である。
同社の「楽園」ぶりは、メディアでも多数取り上げられている。「毎日5時退社」「年間休日140日+有休最長40日」でありながら「驚きの高年収」を保証するなど、社員のやる気を引き出すためなら、休みとおカネを惜しみなく与えている。
その一方で、創業者の故・山田昭男氏は「日本一のドケチ社長」として、テレビにも数多く出演していた。
夏はエアコン代がもったいないので、もっぱらランニングシャツにパンツ一丁。エコブームが起きる前から、社長室の温度は夏でも28度を厳守。ポロシャツと作業用ズボンでテレビによく出演していた姿を記憶している読者も多いのではないか。
会社自体も、コピー機は会社に1台きりのうえに、10枚コピーすれば、機械が自動的に止まるように改造していたりと、筋金入りの「ドケチ」ぶりだ。当然、お中元や年賀状も禁止。
未来工業は平均経常利益率10%以上を保つ、下手な大企業をしのぐ優良企業でもある。「日本一“社員”が幸せな会社」と呼ばれつつ、「儲かり続けている会社」でもある。
にもかかわらず、そこまで「ドケチ」に徹する理由は、いったい何なのか?
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