会話の流れで仕事の話につながり、結果大きなビジネスになった、ということもあるでしょう。ただ最初からそこにガツガツいくのではなく、まずは親睦、いい関係を作るということが大事です。いろいろな話をして、「いい会だった」という印象で食事会が終わったら、今後その関係をどう繋げていくかを考えます。「お礼メール」はそのための第一歩なのです。
私が以前食事会をした時に、相手のメンバーからお礼のメールをいただきました。担当者のアシスタントの若い女性からでした。彼女のメールには、自分の上司が出張中、私のささやかなアドバイスがとても嬉しかったので、私との今回の食事会をとても楽しみにしていた、ということが書かれていました。
食事のお礼のメールに、エピソードを付け加えてくれると、受け取ったほうは嬉しいですしとても心に残ります。お礼メールをお送りしようとするとき、連名で書く人も多いでしょう。楽だから、という理由だけではなく、「目上の方に直接メールをするのは失礼だ」と思う人もいるようです。
気後れしないで感謝の意を伝える
先日も仕事関係でふたりと食事をしたので、翌日お礼のメールをそれぞれに送りました。すると、ふたりのうち、上司の男性から、CCに部下の女性を入れて返信とお礼のメールが来ました。部下の女性からはきませんでした。上司からのメールで「ふたりから」ということなのだと思いますが、なんとなく残念だな、と思いました。
部下の女性は私に気を使ってくれたかもしれませんが、それは相手に伝わりません。食事会で仲良くなっても、結局それっきりになってしまうのです。一通のメールがきっかけでさらに仲良くなれるかもしれないのに、それをしないとその先にいきようがありません。気後れする必要はないので感謝の気持ちは直接表したほうがよいでしょう。
楽しい食事会の後、「昨日のマウイ島に行かれたお話をもっと聞きたかったです」というお礼メールから親交が深まり、新しくスタートするファッション関連のビジネスを共に手がけることになった例もあります。食事のあとの翌日のお礼、メールであればその送り方など、ちょっとしたことに気遣いができたら、今までよりもさらに良い関係になりますよ。
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