ポルシェ「パナメーラ」最新型は何がスゴいか 世界最速サルーンが7年ぶりに全面改良
ところでパワーユニットや駆動システムについては、このあと初代と同様、数多くのバリエーションが期待できるだろうが、現時点では発表されたのは「パナメーラ 4S」と「パナメーラ ターボ」というAWDの2モデルのみ。搭載されるエンジンは、いずれもポルシェ流の「ライトサイジング」へとドラスティックな進化を遂げたようだ。
現時点でのベースモデルたる「パナメーラ 4S」では最高出力440ps(初代パナメーラ4S+20ps)と最大トルク550Nmを発生する2894ccのV6ツインターボを搭載。今回から8段にアップデートされたデュアルクラッチ式PDKと組み合わされ、0-100km/h加速4.4秒(オプションのスポーツクロノパッケージ装着車は4.2秒に短縮)、最高速度289km/hと公表されている。
そしてシリーズ最高性能モデルとなる「パナメーラ ターボ」は、総排気量3996ccのV8ツインターボに新世代PDKのカップリング。初代パナメーラ ターボ比で30psとなる550psのパワーと、770Nmの最大トルクを発揮し、0-100km/h加速は3.8秒(スポーツクロノパッケージ装着車は3.6秒)、最高速度306km/hと発表されている。
ちなみに新型パナメーラ ターボは、デビュー直前にドイツ・ニュルブルクリンク北コースのタイムアタックを敢行。これまで「ラグジュアリーサルーン世界最速」を標榜していた、アルファロメオ新型ジュリアQVを一秒上回る7分38秒のラップタイムをマークし、新たなタイトルホルダーの座に就くことになったという。
ポルシェ自ら「ラグジュアリーサルーンにおける真のスポーツカー」と謳う新型パナメーラは、あらゆる点で興味深いモデルと言えるだろう。そして今回のワールドプレミアとほぼ時を同じくして、ポルシェ ジャパンも「パナメーラ 4S」および「パナメーラ ターボ」の予約受注を、7月28日(木)より全国のポルシェ正規販売店にて開始すると発表。希望小売価格(消費税込)はパナメーラ4S(8段PDK)が1591万円。パナメーラ ターボ(8段PDK)が2327万円となるとのことである。
(文:武田 公実)
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