「ウォッカ」の真実をどれだけ知っていますか

知っておきたい薀蓄100章

21. ボトルのラベルに描かれているのは、モスクワ中心部にある「ホテル・モスクワ」の旧建物である

22. ロシア三大ウオツカのふたつ目が「ストロワヤ」。ロシア語で〈食卓〉を意味し、シャープな味わいが特長

23. 小麦と大麦を主原料に透明度の高いバイカル湖のほとりで製造され、トニック割りのベースにも最適だ

24. ストリチナヤ、ストロワヤと並ぶのが「モスコフスカヤ」。三大ウオツカの中で最も辛口でキリッとしている

25. また〈ロシア〉を意味する形容詞を名に持つ「ルスカヤ」は、透き通った味わいのピュア・ウオツカ

26. 産地はモスクワの南500㎞にある豊かな水と肥沃な土地に恵まれたクイビシェフで特撰の酒とうたわれる

27. ロシア産「ズブロッカ」は一度出来上がったウオツカの中にズブロッカという草のエキスを配合したもの

28. ズブロッカは萱(かや)の一種で、エキスが溶け込むことで、酒が淡い黄緑色をしている

29. オールドウオツカとも呼ばれる「スタルカ」は小麦原料のスピリッツにアルメニア産ブランデーをブレンド

フルーツやハーブ、さまざまな工夫

30. さらにクリミア産のりんごや梨の新芽を浸漬し、オーク樽で3年以上熟成。芳醇でありながら辛口の人気酒

クスノキ科のキュベブ。アロマセラピーでも気持ちの安定やリラックス効果を求め、使用される(写真:tolikoff / PIXTA)

31. 一方、ウクライナ産の「ペルツォフカ」はブラックペッパー、レッドペッパー、キュベブを浸漬している

32. 超辛口のウオツカだが、ピョートル大帝がウオツカにペッパーをかけるのを好んだことから生まれたという

33. ロシアの宿敵ポーランドにおける蒸留酒は中世前期に交易を通じてアラビアから伝わったものとされる

34. ウオツカという言葉が初めて文献に登場したのはサンドミェシュ市裁判所の公文書で1405年のこと

35. 当時、ポーランド語では消毒用の蒸留酒を「ウオツカ」、飲用のものを「ゴシャウカ」と分けて呼んでいた

36. しかしこのふたつは呼び名を変えているだけで、内容的には同じ酒類であったという

37. 元来アラビアでは享楽のための飲酒という習慣がなかったため蒸留酒は薬品としても用いられていた

38. そのためポーランドでも消毒剤や体臭予防剤、皮膚感染症の予防治療薬としての役割がメインであった

39. 14世紀に欧州で大流行したペストがポーランドに及ばなかったのは薬剤=ウオツカのおかげともいわれる

40. 実は1000~1300年頃の欧州は〈温暖期〉にあり、現在にも増して穀物やブドウがよく栽培されていた

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