81. 「ウォルフシュミット」は1847年にラトビアで生まれたブランドだが、帝政崩壊後米国に受け継がれた
82. かつてはロシアのロマノフ王朝御用達品で、純度の高いウオツカであり、ストレートにもカクテルにも向く
83. ケンタッキー州バーズタウンの蒸留所で製造される「アメリカン・ウオツカ」はグレーンを100%使用
84. 有名なバーボンメーカーであるヘヴン・ヒルの系列。3回以上蒸留したのち入念にろ過、清澄な舌触りが特長
85. カナダ、ニューファンドランド州産の「カナディアン・アイスバーグ」は〈氷山〉の名を持つ純ウオツカ
86. カナダ北極圏の氷山を溶かした仕込み水を使用。ラベルに入っている〈12000年〉の文字は氷山形成の歳月だ
87. ウオツカはニュートラルでスッキリした酒種ゆえ、バーではカクテル・ベースとしても長年愛されてきた
88. ウオツカ・ベースの代表的なロングカクテルといえば〈モスクワのラバ〉の意を持つ「モスコー・ミュール」
89. ラバは後ろ足で蹴る習性があることから「キックのある強い酒」として米国人ジャック・モーガンが創作
在庫の大量処分のために開発された?
90. 一説には1940年代にモーガンがジンジャービアの大量在庫を抱え、その処分のために開発したともいわれる
91. 同じ40年代に英国で誕生した「ソルティ・ドッグ」はグレープフルーツの口当たりとグラス縁の塩が特長
92. ソルティ・ドッグとは船の甲板員を意味する英国のスラングで彼らが潮まみれになって働く様子が由来
93. 1950年頃、メトロポリタン・ホテル・ベルギーのグスタフ・トップが創作したのが「ブラック・ルシアン」
94. コーヒーリキュールを合わせた甘いカクテルで、生クリームを加えると「ホワイト・ルシアン」になる
95. 「スクリュードライバー」は口当たりがよく、女性を酔わせる〈レディーキラー〉の一杯として有名
96. イラン油田で働いていた米国人たちがウオツカをオレンジジュースで割って飲んでいたのが元祖とされる
97. 身も心も酔わせる一杯といえば映画『007』シリーズの主人公ジェームス・ボンドの「ウオツカ・マティーニ」
98. 通常マティーニはジンだが、ボンドはウオツカをベースにステアせずより冷たく仕上がるようシェイクする
99. 2006年公開の『007カジノロワイヤル』ではボンド・マティーニのバリエーション「ヴェスパー」も登場
100. イアン・フレミングの原作にあるが、レシピは劇中ではほぼ「スミノフ40度」がベースに使用されている。
(文:寺田 薫/モノマガジン編集部、
モノ・マガジン2016年7月2日号より転載)
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