ツイッターが今度は「ステッカー機能」を開始 なぜ新機能の実装に熱心なのか?

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シンプルを美徳としてきたツイッターだが、各種メッセンジャーサービスがシンプルながらもリッチなコミュニケーション体験を提供する中、今後も新たな”表現手段”をサービス内に取り込んで行くことになりそうだ。

一方で公式サービスがメディアリッチになることに伴い、サードパーティー製ツイッタークライアントとサービス実態の乖離が、今後はより一層進んでいくかもしれない。純正アプリでなければ最新のこうした体験は利用できないからである。

サードパーティー製クライアントは追い落とされる?

ツイッターの特徴は自社ではシンプルな機能を提供し、それを使用するためのクライアントサービスを多くのサードパーティーが提供している点にある。HootSuite、ついっぷる、TweetDeckなどがその代表格だ。

多くユーザーにサードパーティー製クライアントが定着しており、それを受け入れてきたのがツイッターだ。しかし、今後は自社が提供する純正アプリへと収斂させていこうとしているのかもしれない。矢継ぎ早のサービス拡張により、純正クライアントを利用するインセンティブは高まっている。この好機に純正クライアントの普及を進めることができたならば、ツイッターはさらに次の一手を打つことができるかもしれない。

本田 雅一 ITジャーナリスト

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ほんだ まさかず / Masakazu Honda

IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、ネットワークサービス、インターネットカルチャー。テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフスタイル、および関連する技術や企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーするコラムニスト。Impress Watchがサービスインした電子雑誌『MAGon』を通じ、「本田雅一のモバイル通信リターンズ」を創刊。著書に『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(ソフトバンク)、『これからスマートフォンが起こすこと。』(東洋経済新報社)。

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