「NHKフォロー外し批判」には、違和感がある 「最近のNHKどこか変です」といえるのか?
NHKが4月18日に発表した、NHK公式ツイッターアカウントの「フォロー外し」が大きな話題となっている。130を越えるNHK公式ツイッターアカウントの中でも、NHK広報局のアカウントは、2011年の東日本大震災において、同局の「お堅い」イメージを崩し、身近さや人間味を感じさせる発言でファンを増やした。だが、4月末をめどにNHK以外へのアカウントに対するフォローを外すと発表し、波紋を呼んでいる。
そんなNHK広報局は震災当時、フォローしてくる相手をフォローし返す「相互フォロー」を行っていた。その対応が完璧に行えなくなってからは相互フォローをやめていたようだが、それでも13万ものフォロー先が登録されていた。先頃の発表は、NHK公式アカウント以外、すべてフォローを外すというものだった。
「フォロー」は公平性を欠く行為なのか?
理由は、特定アカウントの発言に耳を傾ける「フォロー」という仕組みが、放送局としての公平性を欠くという指摘があったためだという。特定の思想に偏った発言の多いアカウントをフォローすることは、その発言を支持していることに他ならないというわけだ。
この発表に対して、幅広く一般視聴者の発言や考えに耳を傾けない独善的な姿勢を反映したものだとの批判的な声もある。たとえば、毎日新聞東京本社編集編成局は公式アカウントを通じて「安倍政権や籾井会長の意向でしょうか。最近のNHKどこか変です」と意見を書き込んだ。直接、フォロー外しについて言及しているわけではないが、同紙関係アカウントは一斉にNHKのフォロー外しを批判した。
NHKに対する批判の声があるのは確かだが、この一連の「炎上」には違和感があると言わざるを得ない。なにしろ、これは「ツイッターアカウントの運営方針」でしかないのだ。
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