渋谷で1億円超の賃貸物件が売れまくる理由 売り手も買い手も国際化する東京の新潮流
超高級レジデンスが売れに売れている
買えば数億円、借りれば1カ月あたり300万円という超高級レジデンスが売れに売れているという。買い手は日本人だけでなく、売り手も日本企業に限らない。国際化する高級住宅事情を取材した。
東京の高級レジデンス市場がおもしろい。高額物件が売れているというだけでなく、供給する側も買い手も国際化しているからだ。このマーケットの動きを知ることは、東京が変わりつつあることを知ることにつながる。
アジアを筆頭に、世界中の富裕層の注目が集まる東京の不動産事情を理解するにあたって、格好のテキストとなるのが6月に分譲が始まった「ザ・ウエストミンスター南平台」である。
渋谷駅から徒歩8分の南平台に位置するこの物件にリノベーションを施したのは、日本の不動産会社ではない。300年以上の歴史を誇るロンドンの超高級不動産会社、グロブナーである。
グロブナーは、バッキンガム宮殿とハイドパークに囲まれたメイフェアや、イートンスクエアを開発したことで知られ、現在は北米やアジアでも事業を展開している。
日本には2001年に進出、「グロブナープレイス神園町」(代々木公園)と「ザ・ウエストミンスター六本木」に続いて、この「ザ・ウエストミンスター南平台」が3番目の物件となる。ちなみに、この物件の面積は81.03平米から157.49平米まで、価格帯は1億3500万円から3億1500万円となっている。