上司「なかなかタイミングが合わなかったけど、来週あたり食事どう?」
これで断られたら、赤信号です。もう次はないと思わなくてはなりません。これ以上誘えば、「上司にしつこく食事に誘われて困る」と訴えられても、なにも文句は言えません。
私の研修でこの例を出すと、男性の方は「?」という表情を示すことが多いのに対し、女性は深くうなずく方が多いのが特徴です。大抵の職場においては、自分の立場や相手との関係性を重視し、はっきりとは断れないものです。なので、「嫌がっている」ことを察する必要があります。
このケースの場合は、合計3回断っています。誘われたにもかかわらず3回も自分の都合で断っているのですから、本当に食事に行く意思があれば、必ずや代案を出しますよね。行く意志の強さによっても多少の差はあると思いますが「○月○日はどうですか?」とか「私、木曜日だったら都合をつけやすいんです」とか、具体的な提案をするものです。
具体的な代案もなく、断られ続けたら、「嫌だ」と思っていると判断しなくてはなりません。この場合の「またの機会」「また今度」は社交辞令であって、実際にその「またの機会」は訪れません。
最近は、男性上司と女性部下に限らず、女性上司と男性部下においても同じようなケースが散見されるので、注意したいところです。
もう一つ、例を挙げておきますので、参考にしてください。
先輩「誕生日いつ?」
後輩「10月1日です」(今から3カ月後)
先輩「じゃあ、その日、お祝いさせてよ。おしゃれなレストラン予約するから期待してて」
後輩(パターン1)「ありがとうございます。(笑顔)でも、ずいぶん気が早い話ですね」 → 大概の場合行く気ナシ
後輩(パターン2)「ホントですか? 今から予定しておきますから、絶対忘れないでくださいね」 → 行く気アリと思ってもよい
みんなの前か、別室か…「叱り方」の大問題
■ケース2:みんなの前で注意(叱責)する場合
どんな内容にしても、みんながいる前で注意するのは控えている、という管理者の方が多く見受けられます。良かれと思って、個別に呼んで注意するわけですが、部下の方からの意見としては、別室に呼ばれるほうが断然怖いんですけど……という訴えも、実は多いのです。
明るく開放的な別室ならいざ知らず、窓のない部屋や、狭い場所、暗いスペースなどは、本当に勘弁してほしいというのが本音です。このケースの基準は、何処にあるのでしょうか。
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