わが子を英語ができるように育てるには(上) 日本で学んで達人になる少数派の秘密

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音を使って学びスピードを身につける

それでは、いったい、ルールを学習した後に何をやれば「自動化された反射神経」を獲得することができるのでしょうか。ズバリ、それは「音」を使った「反復練習」です。

ある英文のルールを理解したら、その英文が一瞬で口から飛び出すようになるまで、ネイティブの音声をリピーティング、シャドウイング、音読、暗唱をする。それら反復によって反射神経を養成します。

簡単な原理です。楽譜をひとつ学んだら、練習で弾けるようにし、弾けるようになってから、次の楽譜に進んでいく。そうやって、弾ける曲の数を増やしていくということが重要なわけです。

ルール自体の学習は最大でも50パーセント以内にとどめ、残りは練習時間に投入する。これが第二言語習得の鉄則です。

残念ながら、多くの場合、日本の「難関大学対策」と称する英語教育は、この本来進むべき方向に逆行しています。乱暴な言い方をすれば、「楽譜評論家による楽譜評論家のための楽譜評論家を育てるための、ピアニストが生まれないピアノ理論教室」のようになっているのです。

日本人が日本語で難解な理論を教え、生徒たちはそれをノートに写し研究する。最近では徐々に減っているものの、マニアックな入試問題がそのような学習スタイルを助長しているように思えます。

もっと音声教材を使った練習教育を

いったん大きな話になりますが、入試を実用的な4技能検定にし、そのウォッシュバック効果で、学校・塾・予備校の英語教育を一気に変えることの重要性について、前回までお話してきました。 

そうすると、よく上がってくる声が、「そんな実用的な英語教育に対応することは、全文和訳教育ばかり今までやってきた学校・塾・予備校には無理だ」という声です。そのような声は、英語教師がすべての時間、講義をしなければならないという前提に基づいていると思います。

私は、英語の教師は、体育や音楽の先生方と同じで、コーチングに徹するのがよいと思っています。必要なルールをさくっと教えて、後はネイティブスピーカーの音声を使ったツールなどを使って、生徒にどんどん練習させるようにすれば、学んだことをしっかり自動化することができます。教師は最低限のルールの解説をすればよいだけです。

英語の教科書会社には、そのような教室での訓練ツールを教科書にバンドルすることを義務づける。そして、先生方が話す時間を減らし、生徒に練習させる時間を増やすよう誘導する。

これなら、模範朗読に自信がない先生方でも、授業ができるし、生徒と共に学習を進めるうちに、自分の能力も向上させることができます。教室でも、反復による自動化を応援するわけです。

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