鉄砲玉もはじき返せる?「日本刀」の基礎知識 ブーム到来!「超絶エピソードから弱点」まで
「日本刀の魅力」を整理すると、大きく次の3つになると思います。
日本刀の「3つの魅力」は?とくに有名な刀は?
日本刀は、「刃物」としての切れ味を極限の域まで追求し、日本の金属加工が頂点に達した技術の結晶です。その切れ味はほかの追随を許さず、「世界中の刀剣類の中で日本刀こそが最強である」と主張する人も少なくありません。
日本刀は「武器」でありながらも、その造形の美しさは「美術工芸品」の域に達していると、海外でも高い評価を受けています。
刀身の美しい波模様「刃文(はもん)」は、日本刀独自の複雑な作業工程から生じ、この模様も日本刀の重要な鑑賞ポイントのひとつです。
「名品」と語り伝えられる日本刀は、単に造形が優れているだけでなく、それぞれに「エピソード」があり、それらにちなんだ「名前」があります。数々の歴史的著名人の手を渡り歩いた「由緒」も含め、今に至る「物語」の存在も、多くの人を惹きつける理由でしょう。
Q7. なるほど。たとえば「名刀」には、どんなものがありますか?
とりわけ有名なものは「天下五剣」と呼ばれる「童子切安綱(どうじぎりやすつな)」「鬼丸国綱(おにまるくにつな)」「三日月宗近(みかづきむねちか)」「大典太光世(おおてんたみつよ)」「数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)」あたりでしょうか。すべて現存しており、御物(ぎょぶつ)や国宝などに指定されている、日本刀の隆盛期(平安~鎌倉初期)の傑作です。
「村正」「正宗」「備前長船(おさふね)」といった名前も有名で、名工らによる優れた日本刀は、最高級の贈答品にも用いられる「ブランド」にまで昇華しました。
『真田丸』でも話題のあの真田信繁(幸村)も「村正」の持ち主だったといわれます。ほかにも、坂本龍馬の愛刀は「備前長船」で、名工の手による日本刀は時代を問わず、武士たちの憧れの的でした。
Q8. 日本刀の「スゴい切れ味」を表す有名なエピソードはありますか?
「暴れ牛を一刀両断した」など有名なエピソードが日本刀にはいろいろありますが、なかでも面白いのは「こんなエピソード」でしょうか。
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