資生堂、それでも米国ブランドに走る動機 米ベア社買収の「教訓」は活かされるか

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魚谷社長は中国事業のトップを短期間で交代させた。成果を出さなければ、処遇は厳しい

米国事業はこのベアエッセンシャルの統合と並行して、さらにガーウィッチの統合も進めることになる。

米国と同様、苦戦している中国事業では、2015年の給与体系変更に伴い、現地営業部員によるストライキが発生。その責任をとり、トップが就任後1年も経たないうちに、その座を退いている。スピード感をもって進められる「魚谷改革」において、レイ氏もそう遠くないうちに、事業立て直しの成果が問われることになるかもしれない。

今回の“新入り”が米国事業をテコ入れする存在となりうるか。それは資生堂がベア買収後の教訓をどこまで活かせるかにかかっている。

印南 志帆 東洋経済 記者

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いんなみ しほ / Shiho Innami

早稲田大学大学院卒業後、東洋経済新報社に入社。流通・小売業界、総合電機業界などの担当記者、「東洋経済オンライン」編集部などを経て、現在は『週刊東洋経済』の巻頭特集を担当。過去に手がけた特集に「半導体 止まらぬ熱狂」「女性を伸ばす会社 潰す会社」「製薬 サバイバル」などがある。私生活では平安時代の歴史が好き。1児の親。

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