Sカレに携わる人々の目的はさまざまだ。もしかすれば面白いアイデアが見つかるかもしれないし、そこまでいかなくても、何かの販促になるかもしれない、と考えるのが企業。
学生にしてみれば、実際のビジネスに少しでも触れられるかもしれない。僕たち教員として期待するのは、授業とは違う教育の成果だ。それぞれの思いがソーシャルメディアなりインターネット上で交錯し、一つの場を織りなすことになる。
ユーザー参加型製品開発にせよ、Sカレにせよ、この先どうなるのかはわからない。今まさにSカレは投票終盤だから、どういうことになっているのか、ぜひサイトをご覧いただきたい。この活動が、ユーザー参加型製品開発のブレークスルーになるかもしれない。
一つ言えるのは、こうして「多くの人がそれぞれに目的や期待を持って携わることのできる場」として考えるならば、今後もインターネットやソーシャルメディアは、とても魅力的な場であり続ける、ということである。
ソーシャルメディアはメディアというより、一つの社会(ソーシャル)そのものだ。
はっきりとした何かが転がっているわけではない。早急に確実な成果が欲しいという人には向かないかもしれない。
だが、そこに行けば誰かがいて、話ができて、自分なりの何かを見つけられる。そんなコミュニケーションのつながりを、企業も顧客もうまく維持・活用する仕組みとして、ユーザー参加型製品開発を考えたらどうだろうと思う。
【初出:2012.11.24「週刊東洋経済(ソフトバンクの世界作戦)」】
(担当者通信欄)
トラックボール、恥ずかしながら初めて知りました。ややマニアックな操作デバイスでありつつも、コアなファンの方から熱烈に愛されているようです。Sカレ2012Webサイトでは各チームがアイディアを詰め込んだプロジェクトが閲覧できます。大学生の発想、勉強になりました。
さて、水越康介先生の「理論+リアルのマーケティング」の最新記事は2012年12月17日(月)発売の「週刊東洋経済(特集は、PB商品の裏側)」に掲載!
その投稿は本当か嘘か?新しい「発見」の方法!
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