上を目指すならば「キャラ被り」を回避しよう

自分だけの「型」ができれば強くなる!

石井:おっしゃるとおりですね。結局、今やっているのは、その型を探す作業なんですよね。ピーンとヒットするネタができるまで、結局は作り続ける。そういう段階なのかなと思うんですけどね。

お笑いをなんで続けているかって、考えたら、実はこの世界、ものすごく市場原理が働いているし、本当にクリアな世界なんです。もし理不尽な世界だったら「こっちから辞めてやるわ!」と言えるんですけど、そうではない。

俳優やアイドルは、本人の実力以外の要素も大きい。それこそ物量なんです。どれだけ事務所が力を持っているか、どれだけメディアが取り上げるか。どれだけ人の目にさらされるか。

つまり、俳優やアイドルは、自分の力が及ばない部分がすごくあると思うんですね。事務所の力とか所属しているグループの人気とか。もちろん実力も重要ですが、半分以上が自分の力じゃないところで、決まっている。ただ芸人は、自分の力だけで運命を変えられる仕事なんだと思います。そこが本当にクリアなんですよ。

笑いは定量化できる

どんなに小さい事務所の人でも、その人が頑張っていいネタさえ作れば、売れる。つまり笑いって定量化できるんですよね。それこそ、ほとんどのお笑いライブは投票制です。ライブの最後には順位がばーっと出るんですよ。明らかに量でわかる。「あんなウケていない人が、なんで優勝するんだろう?」ということはほぼないですからね。

逆に、たとえば事務所が「この組を売ろう」と言ってテレビに露出させても、面白くなければ1回で終わり。絶対に続かないんですよね。1、2年目の頃って、そういうのにいちいち踊らされていたんです。でも今は違います。面白いネタを作ってテレビに出る、というすごくシンプルで当たり前のことを目指しています。

芸をやったときにいちばん刺さるお客さん像は?

塩野:今、ご自分が芸をやったときにいちばん刺さると思っているお客さん像って、どういうお客さんですか。

石井:ぐっ! 厳しい質問ですねえ。刺さっていたら売れているんですから。

塩野:いやいや。いちばん刺さっている人はいるでしょう? こういう人たちにドッカーンと来るっていうのがあると思うんですよ。

石井:ネタによるんですよ、私。そういう意味で、これというものが、まだできていないんです。おっしゃるようにお笑いは型が大事で、「私はこういうものです、ここで笑ってください」というのが重要。なのに、私は決められていないんです。

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