京都「レンタル着物ブーム」を今こそ生かそう

訪日外国人へのブランディング力を高めよ

京都は着物が似合う町。外国人にとって、着物姿で散策することはいい思い出になるに違いない(写真:風景/PIXTA)

京都のレンタル着物がブームになっている。京都の町を歩いていて最近気になるのは着物レンタルの観光客の姿である。京都という土地柄は着物姿が似合うからだろうか、違和感なく受け入れられているようだ。京都は新しいものと古いものとをうまく融合させてしまう土壌がある。僕は繊維商社の蝶理に勤めていたので古色蒼然とした和装ビジネスを長年見てきた。幸か不幸かレアメタルという商材に巡り合えたので繊維不況を経験しなくて済んだが、繊維ビジネスもブランディング戦略さえ間違わなければグローバル企業に変身できることをユニクロ(ファーストリテイリング)が証明している。今回は趣向を替えて京都の「着物ビジネス」に迫ってみたい。

京都ハイテク企業が持つグローバル発想

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私はレアメタル素材の販売のために京都企業を訪ねることが多いのだが、取引先はいずれも企業コンセプトと市場ターゲットとポジショニングがハッキリしているユニーク企業ばかりである。京都のハイテク企業というと、京セラ、村田製作所、日本電産、オムロン、GS YUASA、ロームなどが有名だが、企業コンセプトの特徴は「独創性」と「継続性」である。独創性とは「研究開発力」であり、継続性の点では「伝統産業技術」を生かしている。さらに「グローバルニッチ」に特化しているので世界市場を標的にしている企業が多い。

世界市場を相手にしているためか、東京に進出するより京都にいるほうが世界市場に近いという考え方をしているようだし、マーケティング(広告やPR)に無駄なカネをかけない。イメージや好感度をアップさせるブランディング戦略においても、「ブランドを何が何でも確立させたい」という発想があまりないように思われる。

独自のビジネススタイルがあるので「気に入らなければ買うてもらわんでもよろしい」と考えている向きが多いのではないか。広告やPRをしなくとも、伝統産業をベースにした独創的な「オンリーワン技術」が持ち味だから「良さのわかる人」だけがお客さんになっている。

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