参院選「当落」予想!激戦区多い「近畿・中国」 大阪と兵庫の民進党は存亡の危機
和歌山は自民党が圧倒的に強い。自民党の鶴保庸介参院議員は、二階俊博総務会長の秘蔵っ子。もとは小沢一郎生活の党共同代表の秘書だったが、和歌山県出身のよしみで、二階氏の傘下に入った。二階氏の力もあり、圧倒的な強さを見せる。
なお鶴保氏は野田聖子衆院議員の元夫でもあり、2010年の参院選の時には事実婚解消後だったが、野田氏が鶴保氏の応援のために和歌山入りした。
岡山は公募候補が当選確実の情勢
岡山は「落下傘候補」が当選しそうだ。自民党は昨年、参院岡山選挙区に出馬する候補を公募した。これに応募したのが東京都北区で2期目の区議を務める小野田紀美氏。アメリカ人の父親を持ち、両親の離婚後に母親の実家のある瀬戸内市邑久町に移り住んだ。
実はこの公募で「本命」と見られたのが他にいる。稲田朋美政調会長の元秘書の小野隼人氏で、稲田氏が内閣府特命担当大臣を務めた時に秘書官として仕えた。
小野氏は30歳になるのをきっかけに国政を目指そうと故郷の岡山に帰省。公募コンテストを受けた。
経歴も十分な上、小野氏の父親は県会議長の小野泰弘氏。当選は確実と見られたのだが……。結果は逢沢一郎衆院議員が推薦した小野田氏が合格。逢沢氏は公募コンテストで30歳の小野氏に「君に実績はあるのか」と質問したという。これには「逢沢氏が30歳の時はどうだったんだ」という反感を抱く者も少なくなかった。しかしすでに周到な根回しが行われており、小野氏が挽回することはできなかった。
対する民進党は、引退する江田五月氏の後継として32歳の黒石健太郎氏を擁立。逢沢氏にすれば男性で年齢が近い小野氏を立てるよりも、エキゾチックな顔だちの女性候補を立てる方が当選の可能性が高いと判断したのかもしれない。
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