民進・山尾政調会長「安倍首相カッコ悪すぎ」

本格的な議論を避け、逃げてばかり

「子供を大切にしない国に未来はないのは、みんなわかっている。でも選挙になると『お年寄りの票が逃げる』と大事なことを言わないが、それは違う。政治家のハラが決まっていないだけ」。山尾氏の言葉は明快だ(撮影:吉野純治)
連載第3回のゲストは、民進党の山尾志桜里・新政調会長。わずか当選2回で要職に抜擢され、新党の顔の一人に。就任早々、政党支部の事務所経費問題では収支報告書を訂正するなど対応に追われたが、「対外的な発信役」を務める彼女の素顔とは? 民進党の新たな政策とは?

司法試験に6回失敗後、検事に

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有馬:山尾さんは検事出身で、5歳の男の子の母ということもあり、待機児童問題では安倍首相はタジタジでしたね。これは国民にも強烈な印象を与えたと思います。まず、なぜ検事から政治家になったのか、きっかけを教えてください。

山尾:検事(名古屋地検岡崎支部)になって担当した、ある「重い事件」が政治の世界に入るきっかけのひとつになりました。検事3年目ともなると、難しい事件の担当につくケースも増えてくるのですが、地元の河原端でホームレスの60代女性が、3人の中学生と無職の成人男性の4人組に命を奪われるという痛ましい事件が起きました。

検事の仕事は、こうした事件を含め、平たく言えば「罪を犯した人を刑務所へ送る」ことですが、たとえこの問題が決着しても「根っこの問題」は変わらないのではないか、と考えたのです。「なぜ地域や社会は罪を犯した中学生を事前に止めることはできなかったのか」「なぜ死んだ女性は河原端でホームレスであり続けなければならなかったのか」。この問題には子供の教育や社会のセーフティネットなどの問題が凝縮されており、これが政治家になるきっかけのひとつになりました。

有馬:山尾さんは民主党が政権を取った2009年に当選した後、一回落選して、逆風の中、2014年に再当選。政治への本気を感じます。たとえば自民党には10年間浪人生活をして36歳で初当選して、今は当選5回、ちょっと前まで防衛副大臣を務めていた武田良太氏のような人もいます。それに比べると、民主党はどうかと。

山尾:私も実は司法試験を6回落ちてまして(笑)、20~27歳までは司法浪人で過ごしてきました。「石にかじりついてでもやりたいことをやり続ける」のは大事なことだし、「やりぬける経験を持っている人」は強いと思います。

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