参院選「当落」予想!激戦区多い「近畿・中国」 大阪と兵庫の民進党は存亡の危機
7月に行われる第24回参議院通常選挙。5回連続の当記事では2013年参院選(第23回参議院選)と2014年衆院選のデータをもとに票の動向を探るとともに、各選挙区の事情に迫り、当落を予想していく。
第1回北海道・東北、第2回北関東・東京・南関東、第3回北信越・東海に続く第4回は近畿ブロックと中国ブロックの勝敗を予想する。なお表における「評価」は◎が安泰、○は善戦、●は苦戦を示す(第5回は四国・九州)。
滋賀は激戦区に
滋賀は1議席を巡って、民進党の現職と自民党の新人が激しく戦う。
自民党の公認候補は、2014年7月の滋賀県知事選に出馬した小鑓隆史氏。小鑓氏のもとには、石破茂幹事長(当時)や菅義偉幹事長代行らが次々と応援に駆け付け、大阪市長だった橋下徹氏も支援を表明した。さらに安倍晋三首相が直々に電話をかけるなど優勢だったものの、結果は民主党の衆院議員だった三日月大造氏に1万3000票の差を付けて敗北している。その理由のひとつが自民党の「パワハラ問題」だ。
小鑓氏を応援する女性市議に男性県議が公衆の面前でパワハラを行ったため、応援演説の降板を余儀なくされたという事件だ。今年3月には、甲子園でベスト8まで勝ち進んだ滋賀学園のバスの停車場所を巡り、自民党の吉田清一県議が「1回戦負けしろ」と暴言を吐いた件も響いている。
こうした「後遺症」のために、過去の数字が示すほど小鑓氏は優勢ではない。また「知事選で落選した後、挨拶にも来なかった」と、小鑓氏を快く思わない自民党の地方議員もいる。
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