天才かもしれない「ダメ社員」を覚醒させる術 「隠れアスペルガー」を知っていますか

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Oさんのようなグレーゾーンアスペルガーは、環境さえ整えてあげれば、突出した才能を発揮します。

「できること」、「できないこと」を書き出す

グレーゾーンアスペルガーが疑われる部下がいた場合、まず、その部下のできることとできないことを細かく箇条書きにしてみるとよいでしょう。

電話応対ができるか

電話応対は無難にできても、電話で話しながらメモを取ることができないというケースも多いものです。そういうときは、専用の電話メモを用意すると良いでしょう。「折り返し電話ください」「またかけます」「___を__セット注文します」など、その部署によくかかってくる電話の内容をあらかじめ印刷しておき、チェックや数字を入れるだけでメモが取れるようにします。

こうすることで、「2つのことを同時に行うのが苦手」という症状をもつグレーゾーンアスペルガーでも、電話に出ながらメモを取ることができるようになります。複雑な内容の電話のときには、周囲の人が代わってあげるという協力体制がとれると、なお良いでしょう。

日々のルーティンを問題なくこなせるか

職場には、毎日決まった作業というものがあります。掃除にはじまり、来客対応、データ入力、日報作成など。誰もが当たり前にできるルーティンをいつまでたっても覚えない場合は、作業マニュアル化を用意するのです。

グレーゾーンアスペルガーには、耳で聞いた話を覚えるのは苦手ですが、文字を読んでの理解には長けているという人が多い。マニュアルを作るのは大変ながら、いったん作ってしまえば、ずっと使える。今後、新人が配属された際にも、大いに役立ちます。

「これ、やっといて」と仕事を頼んだとき、期待どおりにやってくれるか

パターン化された仕事の場合、「これお願いね」と気軽に頼んでしまうかもしれない。しかし、あいまいな指示を出されると、グレーゾーンアスペルガーはどうやっていいのか迷ってしまうことが多い。「この書類を8部コピーしてホチキスで留めて。できたらすぐに第2会議室まで持ってきて」と指示をすれば明確です。

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