「新・好感度オバケ」DAIGOが愛される理由 嫌われず、男も癒やす4つのポイント

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DAIGOさんのゆるさやヘタレを象徴しているのが、スローな間から放たれるギャグの数々。アルファベットのDAI語、ロックステップ、ウィッシュ、おじいちゃんトークなどは、失礼ながら大ウケするネタではなく、少し口元がゆるむ程度のものであり、“過度なウケ狙い”のあざとさを感じません。

ビジネスマンのみなさんは、同僚や取引先との会話で、「面白い話をしよう」「笑わせてやろう」と力んでいないでしょうか? 「できる人と思われたい」「認めさせたい」と思っていないでしょうか? その態度は相手から見れば上から目線であり、プライドの高さや威圧感そのもの。相手が笑っているように見えても、納得しているように見えても、あなたの好感度は下がっているのです。

DAIGOさんだけでなく、アイドルなら嵐、芸人ならバナナマンやハリセンボンなど、どこかゆるさやヘタレの要素を持つタレントが現代の日本人から愛されているのは、まぎれもない事実。「自分のキャラじゃないから」と言わず、あなたの中にも意識的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

秘めた熱さと受容性の高さ

しかしDAIGOさんは、ゆるいだけでも、ただのヘタレでもありません。公私ともにすべての言動が「人を楽しませたい」という秘めた熱い思いのもとに行われているのです。

「人を楽しませたい」というシンプルな思いを貫くためのベースになっているのは、受容性の高さ。『志村どうぶつ園』(日本テレビ系)の視聴者投稿コーナー「A-1グランプリ」で毎週タカアンドトシから大喜利のムチャぶりを受けているように、「どんな役割やオファーも、まずは受け止めて、やれることをしよう」と考えていることがわかります。

それ以外では、金屏風の前で行われた結婚会見。FAXやブログでの発表や事後報告で済ませるタレントが多い中、DAIGOさんは自らの口から報告することで礼を尽くしました。また、昨年『24時間テレビ』のチャリティーマラソンランナーを引き受けて時間内で完走したのも、3月に『白熱ライブ ビビット』(TBS系)を卒業したときに、感謝の言葉に加えて「無遅刻無欠席でやれてよかったです」と真面目にコメントしたのも、受容性の高さを感じるエピソードです。

次ページこのような言動に共通していることとは?
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