「新・好感度オバケ」DAIGOが愛される理由 嫌われず、男も癒やす4つのポイント

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現在テレビ番組のMCは大半が芸人であり、DAIGOさんのさわやかなルックスは希少かつ貴重。必然的に好感度が上がる状態だけに、あなたも「おっさんくさい」同年代が多い中、さわやかなルックスを心がけて、好感度を高めてみてはいかがでしょうか。

キャラクターを徐々にシフトする

ゆるさとヘタレ、秘めた熱さと受容性、良きも悪しきも隠さない率直さ、さわやかなルックス。ここまで4つのポイントを挙げてきましたが、DAIGOさん流のコミュニケーション術を1つ紹介しておきます。

DAIGOさんはテレビ番組に出演し始めたころ、どんな相手に対してもチャラい若者言葉を使っていましたが、今ではほとんど使わなくなりました。しかも、突然キャラを変えて若者言葉を封印したのではなく、徐々にシフトしていったのです。それが意図的なのか、素直さによるものなのかはわかりませんが、どちらにしても見事であり、ビジネスマンのみなさんにはぜひ参考にしてほしいのです。

たとえば、部下に対してパワハラを恐れるあまりフレンドリーに接する人が増えていますが、それだけでは仕事の成果が上がらず、信頼関係を築くこともできません。そこで効果的なのは、フレンドリーな会話の中に、ドキッとさせたり、突き放したりするようなひと言を交え、成果が上がったときだけ大きくほめるなどのメリハリをつけること。「お前を育てるためにやっている」という態度ではなく、部下がほのかに気づく程度のゆったりしたペースで進められる上司は好感度が高いものです。

また、商談相手とのやり取りも同様。会ったばかりのころは低姿勢で接するのが基本ですが、ずっとそのままでは距離感が遠く、好感度は上がりません。徐々に仕事以外の会話を振ったり、人なつっこい笑顔を見せたり、少しずつフレンドリーな一面を交えることが好感度アップにつながります。

DAIGOさんのように、最初にスキを見せてから徐々にしっかりとした対応を増やすのもいいし、逆にしっかりとした対応から徐々にスキを見せるのもいいでしょう。「ビジネスの相手だから」と、つねにしっかりとした対応ばかりしていたら、一定の信頼は得られても「つまらない人だな」と思われかねません。付き合いが長くなるほど、どこか物足りなさを覚える人も多いので、焦らず少しずつ好感度を上げていきたいところです。

最後に、披露宴で歌ったプロポーズソング『KSK』を「商売」としてリリースすることに一部で批判の声が挙がっていますが、DAIGOさんの好感度を考えると、それも一時的なもので終わる気がします。

どんなバッシングの声が挙がったとしても、DAIGOさんの姿をテレビで見れば、「この人に悪意はない」ことがわかるはずですし、タレントやミュージシャンの仲間が擁護に回るでしょう。「それくらい好感度の高さは、自分を守る武器になる」ということであり、公私ともに過ごしやすい環境を手に入れるためには欠かせないものなのです。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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