ゴルフ場の紅葉が鮮やかな色をつけ始め、秋の深まりを感じる時期になりました。さて、今回はゴルフスイングについてのお話です。
テーマは、トップからダウンスイングに入る切り返しについてです。ゴルフが上達してくると、悩みの一つにトップからの切り返しはどう下ろすのか、というのがあります。ボールを高く上げて飛ばすには、必ずマスターしなければならないポイントです。正しい動きを習得するために、意識して意図する形に当てはめます。
ではどうするのか。切り返しには三つのポイントがあります。その一、下半身で始動する。トップからひねった腰を、いったん正面に向くように左へ体重を乗せていきます。体重移動というと大きく動かさなくてはと思うかもしれませんが、実は見た目には小さい動きなのです。体重を左に移しながら少し腰を左にひねり戻すイメージです。
その二。腰を正面に向くようにひねりを戻したときに、トップの形を維持したまま両腕を真下に落下させます。つまり左腕と右ひじが同時に真下に落ちる感じです。このときトップでの両手首とクラブで作った角度は維持されたままです。これを「コックの維持された状態」といい、この部分にプロとアマチュアの大きな違いが出ます。女子プロでも飛ばす人はこの形がよく維持されており、ボールを高く上げてなおかつ飛ばすパワーの源なのです。さらに切り返しでスイング軌道を外れずにクラブを毎回下ろせれば、ショットの方向性が格段によくなります。つまり狙い打ちができるのです。ショットがなかなか安定しないアマチュアの方は、コックの角度が維持されずに早くほどけてしまい、クラブを下ろすのにスイング軌道からも外れている場合が多い。そうなると、インパクトエリアでクラブを加速するのが難しく、ボールに当てにいくスイングになってしまいます。
その三、リリース。両腕を真下に下ろしたら、右ひじが右脇にすぐつくので、体を左に回転させながら、維持しておいたコックを一気に解き、クラブをボールに向かって振り下ろします。そうすればインパクト以降もヘッドスピードが増し、フィニッシュまで一気に振り抜けます。
つまり、切り返しを正しく行うことでリピート性の高いスイングとなるのです。リリースを十分使えるので、ヘッドスピードが増し、飛距離も伸びます。また、クラブヘッドも上から入るからボールも自然と上がります。トップからコックの解きの早い人ほど、クラブが遠回りしてくるため、ヘッドの位置が低くなりボールを上に上げづらいのです。
鮮やかな秋色に染まったゴルフ場の木々を眺めながら、この切り返しをぜひ次回のゴルフで試してみてください。もし、ダフリそうだと感じたら、体重が右に残っていないかどうかチェックしてください。
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