例えば、化粧品業界を志望し複数社に就活をする際に、「化粧することが大好きだから、その楽しさや喜びを多くの人に知ってもらう仕事をしたい」というだけなら、化粧品業界を志望する動機でしかありません。数ある化粧品企業の中でA社を選んで応募するのですから、なぜA社なのかをしっかりと掘り下げておく必要があります。
そのためには、志望する企業の沿革や事業内容をできるだけ深く知ることです。例えば化粧品で創業しているのか、異業種からの参入なのか、強みを持つ技術はどういった領域なのか、販売チャネルは百貨店などでの対面販売が中心か、ドラッグストアなどでのセルフ販売か通販かなど、同じ業界でも成り立ちが違えば、企業文化も異なりますし、求める人材も評価するポイントも違ってきます。
自分に合う企業をみつけるためにも、志望する思いをきちんと伝えるためにも、企業理解を深めておくことは重要です。若い人材が中心、海外展開に積極的、基礎研究活動に力を入れている、などといった会社ごとの特徴・強みをよく知ったうえで、やりたいことや志向する職場環境などと合致するのかを考え、あなたなりの志望動機に固めてください。
企業が「求める人物像」は何かを読み解く
面接の中で一番重要なのが、自己紹介である自己PRです。多くの方が自己分析をしたうえで自己PRのメッセージを考えますが、そこでぜひ読みこんでいただきたいのが、採用情報に記載されている「求める人物像」です。「どの企業も、同じようなフレーズが書かれている」と思うかもしれませんが、それは違います。
大半の企業では、どういう人を採用したいのか、どういう人なら活躍できるのか、人事部門だけでなく経営者や現場の管理職たちも交え、何時間もかけて検討したうえで、「求める人物像」をつくっています。
ですから、「求める人物像」を読み込み、理解したうえで、自分の強みが合致する企業を選ぶことが一番です。企業側が提示している「求める人物像」に合わせて自己PRするのではなく、「人物像」の中で自分の強みが活かせる部分に“フォーカスしてアピール”することが重要です。
面接をすると、サークルの主将やリーダー、バイトリーダー、ボランティアリーダー、ゼミ長をしていた学生が、非常に多くなると言われています。
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