このとき気をつけたいのは、質問に対してそれた答えをしないことです。面接官は自社の要件に合った人材なのかを見極めるために質問を考えていますので、問われていないことを答えるのはNG。質問の意図がわからないまま焦って関係ないことを答えてしまうより、もう一度質問を確認したほうがいいでしょう。緊張のあまり聞き取れなかったのであれば、
素直にそう伝えてください。
余談ですが、面接評価表のようなものは作らず、判断を個人個人の面接官に一任する企業もあります。そういった企業の場合は「あなたの部下として採用したい人物を選んでください」「あなたの後輩として入ってきたときに、あなた自身がおびやかされそうな(くらい優秀そうな)人物に○をつけてください」などの視点が提示されていることがあります。
「御社の一員として社会貢献したい」がNGなワケ
今年は採用選考期間が短いため、限られた時間でより多くの学生と面接をするために、1次面接を集団面接にする企業も、ある程度見込まれています。集団面接では、自分の印象を残そうとするあまり、少しでも長く発言しようとする人もいますが、グループ全体に与えられた時間があるなかで、“場が見えていない”“周囲への気遣いができない”行動と映り、逆効果。端的に、分かりやすく、自分らしい答えで印象づけることが肝心です。
集団面接でも個人面接でも、好評価につながりにくいのが、「。」までが長い話。「~で、~なので、~したら、~だと感じ、~しました。」これでは聞いている方も集中力が続きません。普段から意識していただきたいのは、短いセンテンスで、自分の考えていることとその理由を話す習慣づけです。一方的にならず、相手と心地よい会話のキャッチボールになる話し方を、友人や家族とも心がけてみてください。
面接の定番質問が志望動機です。逆に言えば、その質問に対しては、だれもが準備できるのです。だからこそ、面接官に思いが伝わる表現をしたいものです。「御社の一員として社会貢献していきたい」などの頻出フレーズは、言っても構わないのですが、どの会社に対しても通用するコメントなだけに、それだけでは面接官に「うちで働きたい理由」は伝わりません。また、エントリーシートに書いたのと同じことを言うだけでは、せっかくの面接時間が活かせていないことになります。
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