経済学の価値観と思考法を身に付けるならば、ミクロ経済学こそが入門にはふさわしいと若手論客の著者は言う。
経済学思考の「クセ」の源は「(方法論的)個人主義」と「(資源の)有限性」にある。倫理的・思想的是非はさておき、役に立つから個人主義的な思考方法に従おうとし、同時に希少な資源の最適配分で考えようとする。結果として経済主体の合理的行動をインセンティブで説明し、そのカギになるのが利益最大化の裁定取引・行動。市場や競争、長期の概念も、長期が仮想的な長期定常状態であるなど、日常用語と異なることを理解しておく必要がある。
「教養として」経済学を学びたい人に向けた、経済学的な思考を養うための入門書。
光文社新書 777円
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