プリングルス獲りに動いた森永製菓の狙い

プリングルス獲りに動いた森永製菓の狙い

「チョコボール」「ダース」「ムーンライト」「マリー」--。森永製菓といえば、チョコレートやビスケットに強い菓子メーカーとしてのイメージが強い。一方、「おっとっと」「ポテロング」などの有名ブランドを持ちながら、競合に比べるとラインナップが弱かったのがスナック菓子である。

その森永製菓が、“弱点”の菓子の強化に動いた。2013年1月から米国生まれのポテトスナック「プリングルス」ブランドの商品を新たに販売開始するのだ。このほど輸入元の日本ケロッグ合同会社と販売店契約を締結した。

実はプリングルスはこれまでは明治が日本国内の販売権を持っていたが、12年末をもって契約を終了。代わりに森永製菓が国内での販売を担当する。

菓子市場の価格競争は激しく、森永製菓は2007年度以降、減収傾向が続いている。11年度の売上高は1471億円で、07年度(1707億円)から1割減っている。12年度はこの傾向に歯止めをかけるべく、「森永ビスケット」「ダース」「ウィダーinゼリー」など主力ブランド9品に販売促進活動を集中。広告宣伝費を前年度から22億円積み増し、売り上げのトップラインを伸ばす計画を立てている。

森永製菓は、プリングルスの販売開始によりブランドを一つ上乗せする。ただ、スナック菓子は、国内で約5割のシェアを持つカルビーが強い分野である。森永製菓は「カルビーに食らいついていくつもりはない」と控えめなスタンスで臨むようだ。

(平松さわみ =東洋経済オンライン)

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