アルビレックス新潟の奇跡:池田弘が語る人と組織の育て方(第3回)--日本人にはベンチャーのDNAがある

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--今の日本には、チャレンジしようとする若者もちゃんといるということですね

もともと、日本人というのは性格的にも地道に積み上げていくことが得意だし、労働に関しても素晴らしいことだという文化や道徳があるので、一生懸命働くのは素晴らしいことだという感覚があります。だから、自分の好きなことにはまれば必ずやりますよ。そして、自分で意思決定をして好きな人生を選ぶということが素晴らしいことだと、社会全体が認めていかなくてはいけません。そうしないと、多くの人がそっちの方向に進むという流れができていきませんからね。

実際に、明治維新や第二次世界大戦後は、きら星のようにベンチャーが生まれたじゃないですか。そして、成功していきました。こんなにベンチャーが出た国はありません。戦後の焼け野原に次から次へとベンチャーが出たのは、ほんの60年ちょっと前です。だから、日本人のDNAにはその気質が間違いなくあるんですよ。

いけだ・ひろむ
NSGグループ代表。学校法人新潟総合学園総長。日本ニュービジネス協議会連合会会長。1949年新潟市古町の愛宕神社・宮司の家に生まれる。国学院大学で神職を学び1977年に愛宕神社宮司となる。同年、新潟総合学園を開校。

(聞き手:フリーライター・小島知之、東洋経済HRオンライン編集長・田宮寛之)

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