受験生の人気も高い。今年の合格者の出身高校を見ると、上位には地元秋田の高校が並ぶが、その中に国際(東京)、開智(埼玉)、市川(千葉)、帝塚山(奈良)などからも合格者は多い。
高校の進路指導教諭は「他大学にはない、こういった教育を望む生徒にはうってつけの大学。地元の難関国立大に合格する力があっても、国際教養大を選ぶ生徒もいます」という。全国区の人気だが、すべての授業が英語で行われるため、高い英語力を問われることは確かだ。
2位は国際基督教大。2015年、秋篠宮佳子様が入学されて話題になった大学だ。教養学部アーツ・サイエンス学科の単科大で、リベラルアーツ(教養)教育に創立当初から力を入れてきた。留学生の受け入れにも積極的で、グローバル教育も盛んだ。
学生と教員の比率は1:18と小さく、教員が各学生にきめ細かく指導できるのが特徴で、教員と学生の距離が近い。2年次修了までにメジャー(専門分野)を選ぶことができて、2つを選択する「ダブルメジャー」、2つ選んで差をつけて学べる「メジャー・マイナー」といったバリエーションのある履修が可能だ。
このほか、入試も他の私立大とは大きく異なっている。一般入試のA方式は、「人文・社会科学」または「自然科学」、総合教養、英語(リスニングを含む)の3科目だ。第一志望に据える受験生が多く、独自の試験を突破するための対策をとっている。
面倒見の良い武蔵大学
3位は武蔵大。経済、人文、社会の3学部がある。「ゼミの武蔵」として知られ、ゼミナール教育は4年間必修だ。ゼミはいわゆるアクティブラーニング。一方的に講義を聞くのではなく、学生がさまざまな意見を発表しながら授業を進めていく。
文部科学省が中・高・大でアクティブラーニングを推奨しているが、武蔵大学は、これを早くから取り入れ、学生の能力を伸ばしてきた。面倒見の良い大学としても知られている。
武蔵大は旧制七年制高等学校が前身になっている大学。同じように旧制七年生高等学校から始まった都内の大学には、4位の成蹊大、7位の成城大、11位の学習院大の4校がある。いずれも進路指導教諭からの評価は高い。
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