小規模というと頭に浮かぶのが女子大だ。そのトップは5位の津田塾大。グローバル教育、少人数を生かしたきめ細かい教育に定評がある。学芸学部のみの単科大だが、来年、東京都心の千駄ヶ谷キャンパスに新しく総合政策学部(仮称)の新設を構想中だ。女子大には人文系や家政系の学部が多いが、女子大としては新分野の学部新設になる。
就職に強い一橋大学
国立大トップは7位の一橋大。商、経済、法、社会の社会科学系4学部の大学だ。就職で有名企業に強いことで知られる。日経平均株価の採用企業225社に、規模や知名度、大学生の人気を基に大学通信が選んだ企業を加えた400社への就職率(400社就職者数÷<卒業生数-大学院進学者数>×100)のトップは一橋大で57・9%と高い水準だ。卒業生の2人に1人以上が、安定した大企業に就職している計算になる。
三菱東京UFJ銀行34人、三井住友銀行22人、丸紅18人、三菱商事17人など。日本を代表する企業に数多く就職していることが評価されている。
小規模大学として評価される大学は、当然ながら文系学部のみの大学や理工系の大学が多くなっている。理工系では6位の金沢工業大、以下、九州工業大、高知工科大、豊田工業大、福岡工業大など。
文系、理系両方の学部を持つのは成蹊大や学習院大など限られる。さらに医科大、薬科大、看護大などは、ほとんど出てこない。評価としては国家試験合格率をまず先に気にするため、各大学の中身の差までは伝わっていないのかもしれない。
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