精神論ぬきの電力入門 澤昭裕著
大震災以来、にわかにクローズアップされた電力問題。エネルギー政策や温暖化対策に携わってきた政策研究者の著者は、脱原発論、原発推進論共に現実的・建設的議論をせず、感情論ばかりが先行していることを憂える。そして、今後も電力を使い続ける以上、もっと現実的な立場からの議論が必要だと考える。
電力問題の現状と論点を整理したうえで、再生可能エネルギーはどこまで期待できるのか、電気料金はどうなるのか、電力会社はこのままでいいのか、など山積みの検討課題を客観的なデータを積み上げながら丁寧に解説する。
ちなみに、資源の乏しい日本は、原子力をエネルギー源の一つとして保有すべきだとするのが、著者の立場である。
新潮新書 735円
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