国語教科書の中の「日本」 石原千秋著
国語教科書に収録されている昔話から評論、小説等といったさまざまな教材は互いに響き合ってあるコンテキストを生成し、それを共有してしまう問題があると著者は指摘する。そのコンテキストとはすなわち「古き良き日本」だ。
前著『国語教科書の思想』で「国語教育=道徳教育」と論じた著者が、その後改訂された小中学校の国語教科書約50冊をテキストとして詳細に分析し、表層的に隠されたメッセージを読み解く。
国語教科書こそが内面の共同体を創る装置だとあらためて確信したという著者が、国語教育で行われる「教育を受ける側には見えないイデオロギー教育」という問題を提起し、「国語教科書-国語教育-入試国語」の現状を考察する。
ちくま新書 798円
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