自分自身を知っていることによって、自分に合った対処法を選択できるからです。
反対にいちばんいけないのは、自分を理解することなく、周りの意見をそのまま取り入れてしまうことです。問題があるたびに周りに相談していると、当然、周りは自分にとって「通じる」、自分にとっての正解の範囲内で回答することが多いものです。その内容が自分に合っていれば問題も解決されるでしょうが、いくら解決策が優れていても、その解決策が自分の性格ややり方に合っていなければ、ワークするものもワークしません。
成果は自分自身で「出す」もの
したがって、自分に合う解決策か否かを判断するうえで、それが長所であれ短所であれ、自分自身のことを理解していることは非常に重要なわけです。
さて、本題に入ります。M.Y.さんは何かに成果が出ないと、よさそうに見えるほかのことに乗り換えることで成果が「出る」ことを期待する傾向にあるのかと思われます。
しかしながら、成果というものはおのずと「出る」ものではなく、自分自身で「出す」ものです。そのあたりの心構えが、自分事なのに若干受け身になってしまっているようですが、それはご自身でも「逃げ癖」と認識されていることかと思います。
目標を立てても達成できない人の共通点は、自分自身のサイズに比べて目標が大きすぎることです。
「世の中を変えたい」と言う人では、まず自分自身が変わる必要のある人が大半です。「家の片づけができない」と言う人では、まず自分のバッグや財布の中を整理する必要のある人が大半です。
小さなことが達成できない人に、大きなことは達成できません。逆に言えば、小さなことが達成できるようになれば、次はもうちょっと大きなことを達成できる可能性が生じます。そういった積み重ねで自分自身のサイズがちょっとずつ大きくなっていくものです。
「いい暮らしがしたい」。これは誰にでも言うことはできますが、成し遂げられる人はそういった生活に見合った自分をコツコツ作り上げてこられた人です。自分自身が現状と何も変わらないのに、誰かがそういった生活なりをプレゼントしてくれるわけではありません。
ですから、大きな目標を達成するためには、自分自身のサイズを大きくする必要があるわけです。これは簡単に言うと、小さな成功を積み重ねて、自分自身に自信を持ち、そして自分が成功しているセルフイメージを自然に持てるようになる、ということにほかなりません。
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