デキる人ほど、さわやかに「NO」を発している 周囲を味方につけるための「断り方の常識」

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相手との関係を気まずくさせないためには、まずはじめに感謝の気持ちを述べること。そのうえで、しっかり目を見て、はっきり断ることが大切です。行きたくない場所、興味のない事柄に無理やり付き合っても、お互い不幸になるだけですから。

もし自分に代案があれば、「これならぜひ行きたい」などと伝えてみるのも一手です。「夜は出られないんだけど、ランチの時に誘って」とか「車は苦手なんだけど、電車の時は行くね」と添えることができれば、相手に「拒絶されている」という感覚を持たせずに済むでしょう。

また意外かもしれませんが、「断る理由」は、必ず添えなければならないものではありません。なぜなら、理由というのはあくまで自分自身の後ろめたさを和らげるためのもので、相手の気持ちを思いやるものではないからです。単に「今回は行けません」「不参加でお願いします」とはっきりと伝えるのもアリだと心得ましょう。

繰り返しになりますが、「NO=悪いこと」ではないのです。自分に正直になることは、相手にも誠実になること。ウソの言い訳やもっともらしい理由を探さずに、シンプルに気持ちを伝えられるといいですね。

断っているのに、何度もお願いされる場合

仕事上の何かの依頼に対しても、できないのであれば率直に断ることが大切です。十分に対応できないのに、ムリして引き受けてしまうことは、自分にも相手にもマイナスです。

たとえば、すごく忙しい日々が続き疲労困憊なある日、明日はようやく休みという時に「シフトを代わって欲しい」とお願いされたら、どうでしょう。「理由によっては代わってあげる」という方もいらっしゃるとは思いますが、自分自身が疲労困憊の状態では、業務の質も下がってしまいます。何より、自分の健康とモチベーションあっての仕事です。

そんな時は、丁寧に、しかしはっきりと「NO」を伝えることが不可欠です。曖昧な答えをすれば、「そんなにムリじゃないのかな」「もうちょっと押せば大丈夫かな」と相手に期待させ、繰り返しお願いしてくることにつながります。「どうしても外せない用事がある」「体調が悪い」などの理由が使いやすいかもしれませんが、「ものすごく疲れていて代われる状態ではない」というのが、相手にも自分にも誠実な言い方ですね。

それでも相手が繰り返し頼んでくるようであれば、自分の意見を保って、同じ返答をはっきりと繰り返しましょう。

ただし、単に断ることだけを伝えてしまうのは、気が引けるものですね。「要望に応えられなくてごめんなさい」「お役に立てず申し訳ございません」という気持ちも伝えると同時に、「代われるときは、代わるね」という一言や、場合によっては「他の人にあたってみようか」の提案をすることで、完全な拒絶を防ぐことが可能です。

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