お金にルーズな夫の子を妊娠、中絶すべきか ダメ夫の再起を信じてはいけない

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友子様の夫君がここまで悪い人間になり下がったとは申しません。でも横着さに似た点があり、このままいけば夫が、いくらでもすべての面でルーズになるパターンを、あなたは想定するべきです。

すぐの離婚が無理なら、彼の仕事は継続するに値するものなのか、本当に彼は今の仕事のやり方でいいのか、これまでの支出はやむを得なかったものなのか、ダメなら職替えしてでも家族の生活に責任を持つ覚悟があるのかを詳細に知り、話合う必要があります。あなたにとっては「家庭内ゾンビ企業」を支えているかもしれないのです。

彼が家族を養わないのみならず、借金を積み重ねるなら、あなたが婚姻生活を損切りするとまで伝え、よく話し合うべきです。子供に関しては、言うまでもなく大切な命の問題で、部外者が軽々しく申せる問題ではありません。ただひとつ申し上げたいのは、子どもを産むか産まないかは、結婚せずとも赤ちゃんを設ける人もいるご時世ですから、「離婚するが産む」選択肢もあることも、真剣にお考えください。

最悪のケースは、ダメ夫を信じて貢ぎ続けること

なお、最悪のケースは彼の金銭感覚が何も変わらず、あなたは立て替え金や慰謝料を貰うまでは彼と離婚しないと、ずるずる子どもを設けたあとも、彼に貢ぎ続けるパターンです。

あなたは、あなたが無給になれば彼も頑張るだろうと半ば信じておられますが、私がそれを信じるのはもう不可能なくらい、そうなっても変わらなかった人を、あまりにも多く見てしまいました。

ただし、“長年”妻が夫を養っている間は「別れる、別れる」といっていた妻が、何かのきっかけで夫の仕事が好転し、夫に養われるようになった途端、妻が夫を見る目も好転した事例もたまに見ます。その“長年”がどのくらいなのか、必ず好転させるべく彼は努力しているか、その期間あなたは耐えられるか、その値打ちがあるパートナーなのかは、あなたが見定める問題です。

まずは彼の仕事の内容と経営・経理状態を、詳しくあなたが把握することから話し合いを始めましょう。

尚、浮気やギャンブル、その他で夫が身を持ち崩した場合、傍で「見ていただけ」の妻も同罪だと、断罪する人がいます。そのような人は、よほど幸運な伴侶を持った人だと言わざるをえません。

友子さま、夫を教育できなかったと、ご自分を責めるのはやめましょう。妻が泣いても脅しても諭しても、努力しようとせず悪の道しか見ようとしないダメ夫を、それ以上妻にどうせよというのでしょう。その責任まで妻が負うのは、問題の本質をぼやけさせるだけなのですから。

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ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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