事実!できる子は「遊びの質」が優れている 子ども時代にどれだけ勉強をさせるべきか

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こういう言葉があります。

「できる子は、実はよく遊んでいる」

今まで身の周りで、「遊んでいる姿をよく見るのに、なぜかあの子はよく勉強ができる」という子はいませんでしたか。またビジネスの世界でも、「よく遊んでいる(この場合レジャーや旅行、趣味の活動など)のに、仕事がよくできる」人を見かけませんか?

発達心理学の研究でも、難関大学に合格した子を持つ保護者は、子どもが小さい頃に「思いっきり遊ばせる」「好きなことに集中して取り組ませる」「自発性を大切にした」ということが統計として出ているようです。

ぐんぐん伸びる子には共通項がある!

しかし、ただ単純に遊んでいれば、勉強ができるということでは勿論ありません。ただ遊んでいるのでいいなら、子どもはいつも何かしら遊んでいるので、誰もが勉強ができるようになっているはずですね。しかし「遊んでばかりいないで、勉強をしなさい!」という言葉が昔から、多くの親御さんの口癖になっています。今でも「子どもが勉強しなくて困っている」という家庭は後を絶ちません。

私はこれまで塾を経営する中で多くの生徒を指導してきましたが、学校と違い、長期間の成長プロセスを見ることができました。小学生のときに入塾した生徒がその後、中学でも在籍し、その後どのような大学へ進学していったのかということまで見ています。そこからわかった「ぐんぐん伸びる子の共通項」がありますので、今回ご紹介したいと思います。

【ぐんぐん伸びる子の共通項】
・小学生の頃に、いわゆるガリ勉をしていない
・遊びはデジタルよりアナログが多い(デジタルな遊びもやってはいるが、中毒にまではなっていない)
・ときに自然と触れ合う遊びをしている
・習い事をしていることもあるが、やりすぎていない(数を絞り込んでいる、また、子どもの自主性を重んじている)

 

このようなお話をしても、どうしても、「遊び=勉強の敵」という印象を一般的には持たれてしまいます。いったいなぜなのでしょう? 私は、「遊び」とは次の5つの要素が2つ以上組み合わさったものであると考えています。

(1)創造的、想像的である
(2)自然と触れ合っている
(3)集団的である(通信ゲームなど、電子的ネットワークを介するものは含まない)
(4)アナログである
(5)肉体的または精神的充足感がある
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