子育ての悩みには「トヨタ流カイゼン」が効く こうすれば子どもが自発的に動く!

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家庭の子育てに「トヨタ流カイゼン」を用いれば、子どもが自発的に動くようになってきます(写真:kou / PIXTA)
トヨタという企業に対して、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか? 徹底的に効率化された生産システム? 世界の自動車産業を引っ張る技術力? 幅広い顧客ニーズを形にする商品力? ――いずれも現在のトヨタを支える要素ではありますが、全ての原点にあるのは「ものづくりは人づくり」の精神です。
実は、トヨタは人を育てる人を育てるノウハウの宝庫(詳しくは『トヨタの育て方』を参照)。これらの人づくりのノウハウは、製造現場や幅広い業種の企業だけではなく、実は家庭の子育てにも応用可能なのです。

 

「早くしなさい」――子どもを持つ親であれば、1日何度も口にしてしまうこの言葉。過去、何千回言ったかわからない、と途方にくれている親御さんも少なくないかもしれません。

親と子どもの時間感覚には大きなズレがある

この会話が繰り返されてしまう背景には、親と子どもの時間感覚の大きなズレがあります。まだやるべきことの優先順位づけができない年齢の子どもに、「早く」といってもポカンとされるだけ。子どもだからできなくても仕方ない、とあきらめている家庭もあるのではないでしょうか。

でも、もし子どもに時間の大切さをわかってもらうことができれば、この魔のループから抜け出せるかもしれません。この言葉から親子ともに解放され、ストレスや焦りが激減するだけでなく、子ども自身がより自由な時間を手に入れられるという楽しいメリットもあります。

そこで役に立つのがトヨタのやり方です。トヨタで口癖として使われる言葉「やってみせ、やらせてみて、フォローする」は、まさに子どもへのしつけにうってつけの手法なのです。

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