子育ての悩みには「トヨタ流カイゼン」が効く

こうすれば子どもが自発的に動く!

この記事では、トヨタ流を用いて、生活の基本である時間の大切さを理解してもらう手法をお伝えします。幼稚園・保育園の年長~小学校低学年くらいの、自分である程度のことはできるが、まだ時間感覚が理解できない年齢の子どもたちに、大きな効果を発揮するはずです。

メリットがわかれば自発的に動くようになる

Step① やってみせる:カイゼンの楽しさを伝え、感じてもらう

まずは、カイゼンの楽しさを感じてもらうことから始めましょう。

トヨタ流のカイゼンというとなんだか大変な作業のようなイメージがあるかもしれませんが、実は必要なことが少しでもラクにできるようにするのが目的です。これはやる側にとって、大きな魅力となる点です。お子さんにとっても、自分の行動を変える(=改善する)ことで、「やるべきこと(用事など)」が早く片づき、「やりたいこと(遊びなど)」をやる時間が増えるとわかれば、次第に自発的に動くようになってくるはずです。

「毎日15分自由時間があったら、何をやりたい?」

お子さんに、この質問を投げてみましょう。15分という時間をイメージできない場合には、「ここから○○まで行くくらいの時間だよ」という補足説明も忘れずに。お人形遊びをしたい、本を読みたい、絵を描きたいなど、いろいろな答えがでてくることでしょう。共働きのご家庭では、平日の夕方は1分でも惜しく、遊ぶ時間はほとんど取れていない、ということもあるでしょうから、そこでもし遊ぶ時間が生まれるとしたら、大きな収穫ではないでしょうか。

「こんな楽しい時間がほしいなぁ」と子どもに感じてもらうことがポイントなので、どんどん話を膨らませてあげましょう。

その上で、「○○をやるために、まずはママ(あるいはパパ)がお手本をやってみるから見ててね」と持ちかけます。楽しい自由時間のイメージが膨らんでいればいるほど、その後のプロセスに子どもは乗り気になります。

製造現場で改善を進める場合でも、事前に当事者にメリットを実感してもらうことは必須。たとえば会社で「残業の短縮」に取り組む場合、会社目線で「労務費低減」を掲げると当事者は改善に乗り気になれません。でも、目的が「ワーク・ライフ・バランス」で自分にメリットあることとなれば、当事者も改善に前向きになります。

同様に今回の取り組みも、効率的に時間を過ごしたい親のためのものではなく、楽しいことをたくさんやりたい子どものためのものだととらえてもらうために、楽しい時間をイメージしてもらうことは必要条件です。

次ページ「7つのムダ」の視点で改善点を見つけよう
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