「ネットで資金調達」はアニメの新潮流になるか 消費者有利の時代を逆手に取った作品づくり
本条:というのも、企業が投資して回収するビジネスというよりは、クラウドファンディングで資金調達するところからすでにコンテンツなんですね。仮にクラウドファンディングであまり資金が集まらず、目標が達成できなかったとしても、それはそれで一つのストーリーだと思うんですよ。
例えばAKB48の最初のライブで「お客さんが7人しか集まらなかった」というのは今では語り草になっています。それと同じような1つのストーリーなのではないかと。クラウドファンディングで成功しようが失敗しようが、それは年表に刻まれるんですよ。
クラウドファンディングも年表に刻まれるイベント
――いま、クラウドファンディングをやっていることが、『CHIKA☆CHIKA IDOL』にとって、年表に刻まれるイベントであり、宣伝であると。
本条:「事件を起こすこと自体が、これからのコンテンツなのではないか?」という気持ちがあるんですね。
最近の音楽フェスとかアニメもそうなんですけど、「現実社会においてどういうムーブメントとして見られるか?」を僕は重視したいと思っています。
最初は「おカネのかからないWebマンガから始める」というやり方もありましたが、小さなコンテンツから育てて行くと言うよりは、最初から花火として打ち上げようという意識がありました。
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