女性との会食で「どれにする?」と聞かないで いちばん安いコースを選ぶのは避けましょう

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そのメニュー、2種類のコースをみると、品数は同じだけれど差があるのはクオリティ。ステーキだったらお肉のランクが違うといった具合に、一方はとても高級感のある内容。彼の「どれにする?」は、本当に屈託なく聞いている場合もあるし、安い方でいいよね〜という場合もあるでしょう。「さて、どっちを選んだらいいの」と、試されているような気分にさえなってしまいます。

「あの、予算はおいくらですか」とは聞けません。こういう時、何も考えないで言われたとおり好きなものを選ぶ女性もいるでしょう。でも20代ならまだしも、大人の女性だとそうはいかないものです。「え〜決められない〜!あなたはどのコースにするの?」ともなかなか言えませんし。

予算に合わせてコースを決めておく

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では、どうしたらよいのでしょうか。予約のときに自分の予算に合わせて先にコースを決めてしまっておく。それがいちばんスマートです。そうでなければ、メニューを見て「私はこれにするけど、何にしますか?」と誘導してくれるのが嬉しいです。

そのとき何種類かある中でいちばん安いものにするのは避けましょう。そういう場合は、その値段がいちばん上になるようなレストランを選ぶのがいいですね。コスパのよいレストランはたくさんありますから。仕事の食事で「ケチ」と思われてしまったら、その印象ばかり残ってしまって残念です。

ちゃんとした「接待」の場合は、最初から値段が書いていないメニューを相手に渡して、その中から選んでもらうのがよいでしょう。コースの場合は、「品数が多いからこのほうが高いのかな」と思っても具体的な値段が書いていなければ、そこは生々しくなりません。相手が頼みやすくなります。その場合は予約の時にレストランに確認することになりますが、値段が書いていないメニューがないレストランも多いので、そういう場合は口頭で説明していだだくなど、事前の打ち合わせが必要です。

せっかくの仕事相手との食事会、気を遣っているはずの「好きなコース選んでください。何にします?」というフレーズ。残念ながら、結局気を遣っていないことになってしまいます。たかが「ランチ」だったとしても、限られた大事な経費を使うのです。相手に喜んでもらわなければ意味がありません。

この一言、気をつけてくださいね!

平原 由紀子 WITH YU代表取締役

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ひらはら ゆきこ

関西学院大学卒業後、一般事務としてOLを経験。その後、老舗広告代理店に16年間勤務した後、2003年、業界最大手の電通と共同出資し、国内外有名ブランドをクライアントとした 広告代理店「株式会社ザ・ゴール」を設立。クライアントとコミュニケーションパートナーとして強固な信頼関係を築き、業界を代表する会社へと導く。2013年、創立10周年を機に退職。現在は、「株式会社WITH YU」を設立し、 ファッション業界を主とした企業のコンサルティングとアドバイスを行う。「手みやげコンシェルジュ」としても活動。著書に『できる人の会食術 仕事ごはん 部下ごはん』(CCC メディアハウス)。

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