明らかに相手のご馳走だった場合、どんなに3800円のコースが魅力的だったとしても、お相手に気を遣ってしまってそれは選べないのです。相手のお財布事情はこちらにはわかりません。誘った方が決めてくれないと、こちらには決められないのです。
「2500円のランチにします」と言うと、ほとんどの男性が「そう、じゃ僕もそれにします」と言います。私は、そのような経験から「結局こちらに合わせてくれるものなんだな〜」と強く思い込んだあまり、逆に失敗したこともあります。
居心地の悪い思いをした具体例
以前、仕事先の男性ふたりにご馳走になったときのこと。お相手は、私より年上でポジションもかなり上、体格のとてもよい男性でした。そこは和食のレストランでコースは2つ。2500円と3800円のコース。3800円のコースは2500円のものよりボリュームのあるコースでした。その時も、またいつものフレーズで
「どれにする?」
私は「きっとまた私に合わせるだろうから、お二人はボリュームのあるコースを食べたいだろう」と考えて(考えすぎて?)、高いほうのコースを選びました。そうしたら、お二人が選んだのはまさかの2500円コース。今さら自分だけ撤回も出来ず、居心地悪くひとり時間をかけてボリュームのあるコースをいただきました。
また、ある男性にランチに誘われたときのことです。そこは素敵なフレンチの洗練されたレストランで、女性が好みそうなお店でした。メニューを差し出されるとプリフィクススタイル。前菜、メインを選ぶのですが選ぶものによってお値段が全然違うのです。その時もメニューを見てお相手が
「どれにするか決まった?」
私は「またか」と思いつつ、「このパスタランチにします」(それがその中で一番リーズナブルだったのです)。そうしたら、その時は
「そう、僕はこのステーキランチ」
「あれ?」
頭の中が「??」でいっぱいになりました。
ステーキランチはパスタランチの倍以上の値段です。仕事の関係で、しかもご馳走していただく立場で「どれにする?」と言われても、なかなかそういうものは選べないもの。結局パスタランチをいただいて「ご馳走様、今日はありがとうございました」と言いましたが、なんかしっくりきませんよね。
これは、付き合い始めのボーイフレンドとも同じです。彼が奢ってくれるシチュエーション。まだデートは2、3回目です。気を遣ってくれていつもよりおしゃれなレストラン。彼がメニューを差し出して
「どれにする?」
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