コンビニ・グルメ最新事情--緻密な商品開発が結実、中食の改良で新規客を獲得

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若者から中高年向けへ 変わる「コンビニの食」

対するほかのチェーンはどうか。セブン−イレブンは07年秋から、店内用フライヤー(揚げ物調理器)の導入を進めている。揚げ物といえば、これまで若者向けのイメージが強かったが、セブン−イレブンは「主婦向け」に舵を切った。

「商品テストをしてみると、昼や夕方など食事前の時間帯に売れている。さらに購買層を見ても主婦が多く、総菜的な使われ方をしていることがわかった」(セブン−イレブン・ジャパン商品本部長・鎌田靖氏)。

商品数はあえて増やさず、コロッケやメンチカツ、骨なしチキンなどの定番に絞る。競合は「近所の肉屋のコロッケ」。毎日の食卓にプラス一品という発想で、デイリーユースの需要を見込む。実際、ナナコカード利用者の購買データを見ても、フライヤー商品の上位購買層は40~50代女性だという。現在、フライヤーの導入は全国1万2000店中約1万店。排気設備の問題をクリアしつつ、今期にはプラス約1000店舗のほぼ全店導入を目指している。

一方、ローソンは7月に「スタミナ牛焼肉弁当」(450円)を発売。低価格路線ではなく、商品価値の高いものを値頃感のある価格で提供していく姿勢を打ち出した。

コンビニが普及し始めてから30年。少子高齢社会に突入し、コンビニの使われ方も変わってきている。「ボリュームがあって安くておいしい」という若者向けメニューからの脱却を求められているのだ。

(週刊東洋経済)

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