コンビニ・グルメ最新事情--緻密な商品開発が結実、中食の改良で新規客を獲得

三つ目のリージョナル戦略では、地域によって味を変えるだけでなく、地域ごとの価格感度を考慮してプライスラインを設定。「地産地消」を掲げたメニューづくりにも積極的に取り組んできた。特定の原材料を大量に一括で仕入れようとすると、価格変動に大きく左右される。全国展開は無理でも500店舗規模なら対応できるという生産者と交渉し、仕入れを行っている。

今や地域で開発した弁当類は全体の約5割。ほかにもエリア内の物流インフラを確立するなど、全国を7地区に分けて効率化を図っている。

さらに上記三つの戦略と併せ、重点商品カテゴリーも設定。強みのデザート、パスタ、ファストフードの商品力アップ、販売強化を推し進めてきた。今年3月からは、そこへ新たにチルド飲料が加わった。

チルド飲料とは、オープンケースで売られているパックやカップ入り飲料のこと。3~8℃のチルド温度帯で管理される。ファミマでのチルド飲料の売り上げは、ドライ飲料(ペットボトルや缶入りの飲料)に続くカテゴリー別第2位。弁当類を抜く人気商品だ。そこで、以前から展開していたオリジナルブランド「あじわいFamima Cafe」を一新した。

発売は当初昨年9月を予定していたが、実際は半年遅れた。思いどおりの商品を作ってくれるメーカーと出合うのに、予想以上に時間がかかったためだ。だが、「果汁系ならフレーバーを一切使わず、素材から開発した」(赤荻氏)というこだわりが功を奏し、発売後2カ月で1500万本を突破。タスポ効果が一巡した後の主力商品と位置づける考えだ。

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