(第32回)イベントを再点検してみよう・その1「印象のいいセミナー/印象の悪いセミナー」

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(第32回)イベントを再点検してみよう・その1「印象のいいセミナー/印象の悪いセミナー」

採用プロドットコム株式会社

 2011年卒採用に向けて、採用フローの再構築とともに大事なのが、イベントごとの「質(内容)」の見直しである。企業を見る学生の目は、企業とリアルに接触する「セミナー・会社説明会」「OB/OG訪問・リクルーター面談」「面接・選考」等を通じて、劇的に変化することがある。何気なく参加したセミナーで、予想外の好印象により第一志望企業になることもあれば、逆に、長年の志望企業だったにも拘らず、一日にして夢から覚めてしまうこともある。採用プロドットコムと「楽天/みんなの就職活動日記」が実施した学生の就職活動についての共同調査(調査期間:4/24~5/7)に寄せられた、就活学生のナマの声をもとに、「リアル接触」はどうあるべきか、今回から3回シリーズで考えてみたい。

●セミナーの印象はどこで決まるのか

 まず今回は、企業と学生の最初の接点である「セミナー・会社説明会」について見てみよう。以下は、共同調査で「あなたが就職活動中に参加した個別の会社セミナー・会社説明会で、印象がよかった企業1社とその理由」を問うた際の回答の一部である。担当者の人柄に関するものを除き、いくつかの意見をピックアップしてみる(社名については伏せさせていただく)。
・全体の説明の後、少人数ずつに分かれて社員の方からお話を聞く時間が十分にとられていたから。
・東証一部上場企業でありながら少人数のセミナーを開いており、一人ひとりに質問はないかと聞いていたところ。
・小規模での社内案内、若手中堅社員と話す機会を設けてくれた。
・少人数で、たくさん質問をすることができたから。また、職場見学をすることができたから。
・執行役員との少人数懇談会が何度も開催されたから。
・社長自ら一次セミナーに登場したので、インパクトがあり、フレンドリーで印象がよかったから。
・社長が会社の歴史やビジョンをしっかり話されていて、とても魅力を感じたから。ためになる言葉や話をたくさんきけてよい勉強にもなった。
・社長の思いがすごく伝わり、共感するところも多く就職活動の参考になった。
・話が面白い!でも筋がある!副社長がすぐ目の前で話してくれる。
・説明会終了後、社員と1時間近く話すことができた。
・社員との懇談、質疑応答の機会が多く与えられた。説明会に参加した先輩社員の数も他社と比べて圧倒的に多く、企業理解、職種理解に役立った。
・社員1人に対し学生4~5人が囲み、社員が時間ごとにローテーションしていく形式がよかった。いろいろなキャリアを積んだ社員や、入社間もない社員など、それぞれの立場から興味深い話が聞けた。
・会社説明会では通常、採用担当者の話は1人の話しか聞けないのに、計4人もの採用担当者の話が聞けたから。
・大勢の行員が参加したので、若い方からベテランの方まで幅広く行員の話を聞くことができ、自分が働く様子をイメージできた。
・職種・部門別にブースがあり、40代、50代の方の話を聴いたり質問する時間が十分にあった。
・営業を体感できるセミナーだったから。
・理系3人、文系3人が一緒にグループワークをした。技術者と営業で意見が対立するようにな設定で、本番さながらの緊迫感が体験できたから。
・銀行の業務をゲームを通じて体験でき、仕事に対する理解が深まったから。
・ワンデーインターンシップが体験型。実際の仕事のテーマに近いものをディスカッションできた。
・参加型のセミナーが非常によかった。中間素材の提案型営業において、取引先の要望を満たすためにどの素材を使うか、納期に間に合わせるために生産ラインの工夫をどうするか、環境に配慮するために省く部分はないか、途中でアクシデントが起こった場合の対応策など、総合的な視野を必要とするグループワークで、入社後の仕事内容を明確にイメージしやすくなった。
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