マタハラ当事者が、弁護士と相談すべきこと マタハラ被害者座談会<後編>

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大渕:その通りです。訴訟は本当にどうしようもないときの最後の手段ですが、それは誰も望んでないことで、その前に解決すべき問題なんです。会社のほうもことの重大さに気付いていないだけだったりするので、法的な問題点をしっかり指摘すれば動いてくれることは多いと思います。

タカミ:でも、話し合いで解決したとしても、その後会社に居づらくならないですか? 私はそれが少し怖いです。

大渕:会社と冷静に話し合いができた方は、その後も円満に働き続けているケースが多いですよ。ただ、あまりにも会社を罵倒してしまったり、上司のことを悪く言いすぎて嫌われてしまったような場合は、やっぱり後々居づらくなって、自分から辞めていく人もいます。

タカミ:やっぱりあまり感情的にならずに冷静に立ち向かうことが大事なんですね。

大渕:マタハラの意識にはかなり個人差があると思うので、冷静に話し合いができればわかりあえることは多いと思うんですよ。泣き寝入りはできるだけしないで、「そういうことは問題だよ」って声をあげてほしいなと思います。

ひとりで悩まないで、まずは誰かに相談を

タカミ:マタハラを誰かに相談したりすると、居づらくなって結局辞めることになるんじゃないかって思い込んでいたので、会社と揉めた後も働き続けている人が多いと知って驚きました。冷静に解決させればそのあとも働き続けることはできるんですね。

ミキティ弁護士に相談っていうと、大事になるようなイメージがあったんですけど、的確なアドバイスがもらえるのであれば相談してみたかったですね。それで気が楽になったかもしれないし、仕事も続けられたかもしれないし。

ミホ1人で悩まなくても、マタハラを相談できる場はたくさんあるんだってことが勉強になりました。もっとそういうのが世間的に広まるといいのにな。

大渕:マタハラに関する他の事例とか、自分に何ができるのかを聞いておくだけでもだいぶ楽になりますよね。仕事を続けるにしても、自分の意思で辞めるにしても、選択肢が広がると思います。ひとりで悩んでいる方も、相談できる場を探して、少しでも気持ちが軽くなればいいなと思います。

大渕愛子さん
1977年8月12日生まれ。A型。東京都出身
2001年弁護士登録。東京弁護士会所属。アムール法律事務所の代表弁護士。大手法律事務所での9年間の実務経験を経て、2010年1月に独立。事務所内に「ウーマンズサロン」というカウンセリングルームを設け、男女問題を中心に、女性からの相談を幅広く受けている。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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